入場て最初に出会う目玉達 「スペキュラー」

ずうっと気になっていたのですが、先日ようやく訪れる事が出来ました。

鬼才の巨匠、トニー・アウスラー展です。


まず、トニー・アウスラー氏とは何者か?という所ですが

彼は物体に映像を投影するインスタレーションの手法の生みの親とされています。

つまりはプロジェクションマッピングの先駆者ということ・・・・?!

あと心霊現象や魔術など、いわゆるオカルトな方面を真剣に研究しながらも

高度なテクノロジーとユーモアを駆使した展示方法など、対局に存在する要素を組み合わせて

人間の深層心理を現実世界で体験できるインスタレーションが特徴です。


この宙に浮いた目玉達も、パチクリパチクリと瞬きをして、時折ものすごい色に変化します。

これがまたカッコイイ・・・・

実際に動いているところがTOKYO ART BEATの動画で体験できます

まさに異空間です。そこに居るだけで楽しい・・・

作品を見に訪れた私たちが、逆に見られている様な不思議な感覚。


ほぼ全てのインスタレーションに映像投影が使われていますが

その映像がとてもリアルで

本当に動く目玉が目の前に存在するかの様な錯覚を起こしてしまいます。

「STAR」 覗き込むと万華鏡の様に鏡に映った映像が無限に広がる。

こちらの「STAR」は、この展覧会で初披露の新作だそうです。

中の5つに分割されたスクリーンには

  • アメリカの超能力開発「スター・ゲート」計画
  • 日本の「千里眼研究」(透視能力の実証)
  • 量子物理学の研究

などをオカルトと科学をテーマにした動画が一斉に流れています。

そして内部が万華鏡になっているこの「STAR」で

2つの対極の分野が無限に混ざり合います。

この見せ方にとても感動しました。


技術と霊知の狭間という題名にある様に

トニー・アウスラーは心霊や魔術といったいわゆるオカルトと呼ばれる

一見距離を置かれてしまう様な題材を多数扱いながらも

その見せ方と技術で、その作品を現実と虚実の狭間で成立させ

「超現実」な世界を作り出す事に成功している・・・

僕的にとても得る物がありました。

まさに「技術と霊知の狭間」

余談ですが、トニー・アウスラーのお爺さんはマジシャンだったそうです。

「プライベート」 廊下に佇む人(人・・?)
「失われた時間」 投影された顔がひたすら何かを話し続ける。

個人的にはこちら「プライベート」という展示群が一番心に刺さったというか

展示を後から思い返すと、何気にこのセクションが一番最初に頭に浮かびます。

このシュール過ぎるビジュアル、ひたすら喋り続ける頭部。

時に突然叫び出したりと、なかなかに狂気の沙汰なのですが

静かに 、しかし確実に心に何かを埋め込んで来る・・!

とても興味深いインスタレーションでした。

そして・・もう一つ

「空」 巨大な4つのデビット・ボウイに囲まれる衝撃

「空」と名付けられた、故デビットボウイ氏との共作です。

巨大な卵の様な物体に投影されたデビットボウイの顔面が

奇妙に変化しなが、結構激し目に語りかけて来ます。

四方をデビットボウイの顔に囲まれて、ひたすら捲し立てられる・・・

結構鬼気迫りまくりです。 なんだかもう訳が分からず・・・最高でした!


紹介した他にもたくさん見どころのあるトニー・アウスラー展


僕は終始ニヤニヤしながら会場を巡っていました。
(そんな僕の姿こそ狂気ですねw )


最近生活に少し刺激が足りないと感じる方には

ぜひ覗いて見て欲しい展覧会です!