このコーナーではエリザベス期のメイクを再現する方法を紹介します。
少し上級者向けの記事になりますので
メイク道具はある程度揃っている前提で進めさせていただきます。

メイクのポイント
エリザベスメイクのポイントは以下になります。
- ベースは厚い白塗り
- 眉毛は消して、薄いブラウンで細くアーチ上に
- チークは赤系を基準点よりも下目に。
- リップは赤系をやや小さめに、質感はマット系
- まつ毛も白にするとより雰囲気が出る

完成のメイク画になります。

EBARA
地肌の白、消した眉毛、チークの位置が決めてですね。
では実際の手順を見てみましょう。
メイクの手順
1 眉毛を潰す
このメイクの1つの重要ポイントは眉毛です。
最初に眉毛を処理しておきます。
方法はいろいろありますが
ここではグルー(接着剤)を使用して眉毛を肌に密着させ
その上からコンシーラーで埋めて隠す方法を使います。
先に処理しておかないと
スキンケアの成分や油分で接着剤が肌に定着しなくなります。
こちらの記事に眉の消し方を詳しく解説しているので
興味のある方はこちらも是非読んでみてください。
2 スキンケアで保水、保湿をしっかりと
眉毛を処理したら、次はしっかりと下地をスキンケアで整えましょう。
白塗り系のメイク全般に言える事なのですが
地肌の色を覆い隠すほどの厚塗りが前提になるので
初めの段階で保水、保湿をしっかりとする事がとても大切です。
その後の化粧のノリと持ちに大きな差がでます
以前の記事でスキンケアについて詳しく解説しています。
こちらも是非ご覧ください。
スキンケアの注意ポイントとして
すでにグルーで潰した眉毛には
クリームなどの油分がつかない様に気をつけましょう。
グルーが剥がれやすくなります。
3 白いドウランを塗る
スキンケアがしっかりと整ったらドウランを塗ります。
ドウランとは、油分を含んだ硬めのファンデーションの総称で
肌色を完全に覆い隠せるカバー力があります。
ただ硬めのアイテムが多いので扱いに少々コツが必要になります。
また別記事参照で恐縮なのですが
こちらの記事で白塗りを詳しく解説しているので
一度目を通してみてください。
似た様なアイテムで、ボディペイント用
の水溶きの顔良ベースの塗料がありますが
そちらは油分が含まれおらず、一度崩れると修復が難しいので
顔にはドウランを使用しましょう。
また、フェイスパウダーはこの時点ではまだ打たない方が良いです。
パウダーをのせた後は修正や微調整が難しくなるので
最後の仕上げの時に使用しましょう。
4 目周りを作る(アイシャドー・ノーズシャドウ)
ベースが出来たら、目周りを作っていきましょう。
オリジナルはアイシャドウはほぼ入っていないのですが
実際では少し目の辺りが寂しく見えてしまうので
少しアイシャドウで雰囲気を出した方が見栄えは良いと思います。

色はグレー系が雰囲気に合います。
ブラウンも綺麗ですが、あまり彩度が高いものだと血色が良く見えて
せっかくの白ベースの効果が薄れてしまうので
アッシュ系のブラウンなどが合うと思います。
個人的にはマスカラも白にして
統一感を出すようなアプローチも良いと思います。
白ベースは顔の立体感が薄れて見えるので(それはそれで面白いのですが)
ノーズシャドウで鼻筋を通すとよりメイクとしての完成度が上がります。
以下の記事でアイシャドウとノーズシャドウの
正しい位置を解説しているので
興味のある方はこちらも合わせて読んでみてください。
5 眉毛を描く
眉は細めのアーチ型です。
自眉が完全に消えている状態で
眉をイメージ通りに描く事は実はかなりの難易度です。
今回のエリザベスの眉は薄い色なので比較的簡単なのですが
基本的に眉は濃い色味で描くことが多いので
修正も簡単ではありません。
1920年代の女優メイクなどは眉がほぼ黒に近いので
失敗が許されないレベルです。
ですので、ここで最初に薄い色で
下書きをする方法を紹介しておきます。

修正が容易な薄い色で形や左右対称を確認。

左右少しづつ描き進めるとより確実に形が取れます。
(わかりやすい様に少し濃く描いてます。エリザベスメイクの場合は
下書きくらいの濃さで十分雰囲気が出ると思います。)
6 チーク
チークは以下の特徴を意識してみてください。
- 色味は赤
- 基準点より少し下側
- 形は丸型
プレストタイプのパウダーチークでもOKですが
メイク持ちを考えるとクリームチークがオススメです。
僕がいつも使っているのはメイクアップフォーエバーの
クリームカラーのパレットです。
こちらのパレットは基本、混色して使うのですが
慣れれば絶妙な色味が作れる様に各色がバランスよく配置されています。
僕の周りのメイクアップアーティストはほぼ全員持っている鉄板商品です。
ただ少し高価なのでちょっと手が出しにくところが難点ですよね。
AmazonとYahooは取扱が無い様ですね・・・まあマニアックな商品なので・・
あとはメルカリでいくつか中古品がありますね。
メルカリでは透明プラスチックの容器の
モデルテェンジ前の商品が多いですね。
(僕の持っているのも旧バージョンです)
入れる位置

基準点より下側、そしてやや内側です。
この点から、少し縦長の楕円をイメージして入れましょう。
あまり顔の外側方向には伸ばさないのがコツです。
もし大きく入りすぎたりした場合は、少しドウランの残ったスポンジで
周りをぼかす様に修正してください。
パウダーを叩く前であれば簡単にグラデーションを調節出来ます。
7 リップ
リップは自前のアウトラインよりも少し内側に取り
小さめに描きます。
ドウランを少しオーバーラップして
リップラインを消します。


自前のリップラインの少し内側を意識して塗ります。

下の様に、山を強調する様に描いても雰囲気がでますね。

色味は赤系、質感はマットの方が合います。
8 印象を微調整する
もし目元に、より存在感を出したい場合はアイライナーを追加したり
不穏な雰囲気や不気味さに振るなら
チークは無しにして血色感を抜いてしまっても良いかもしれません。
求める人物像に近づく様に各パーツを調整して
より自身のイメージに近い
キャラクターを作り上げてください。

EBARA
色々と試して印象の違いを確認する事で
メイクの引き出しがどんどん増えてゆきます!
オリジナルメイクの土台にする
このような歴史的に認知され、完成されたメイクは
「オリジナルの土台」としてとても頼りになります。
たとえばこのメイクをベースに
全く違うテイストの蛍光色のアイシャドウを入れてみたりする事で
意外性のある奇抜なメイクになりますが
メイクの土台が歴史上に存在したいわゆる「王道」に則っているので
「奇抜なのに安定感がある」という
説得力のあるビジュアルを作りやすいです。

EBARA
既存のメイクアイデアから抜け出したい時や
新しいアイデアが必要な時に
ぜひトライしてみてください!